首相官邸屋上のヘリポート辺りで無人ヘリコプターが発見されて騒ぎを呼んでいます。
自民党の関係者からの「首相官邸を守れ」との声を受けて、さっそく屋上に警官が配置されたというニュースが流れてきました。
この時代にもっと効果的な手立てはないものかとも思いますが、それよりも真剣に考えてほしいのは、何の権力も持たない市民の安全確保です。
首相官邸が丸裸だったことが世界中にバレてしまったことで、政府はさっそくドローンの販売規制強化策を打ち出すでしょうが、高性能のラジコン玩具が通販で手に入る時代。その程度で、実効は期待できません。
オウムの時代にこうした「空飛ぶ玩具」がポピュラーでなかったことは甚だ幸いなことですが、夜闇にまぎれて上空から毒物でも散布されたら、ビルの屋上にドローンが墜落した程度のことでは収まりません。
首相官邸ももちろんですが、真に保護すべき対象は他にも、原発関連施設やダム・発電所、ガソリン・ガス等の大規模集積施設など、居ながらにして数え上げるだけでもこれだけあります。
米国一辺倒の安保法制にばかり入れ込むのではなく、市民の安全を確保するための自衛力をまず高めることが喫緊の課題です。
これまでも原発施設の安全管理が民間警備会社に依存していたことが話題になったことがあります。
さすがにいまでは改善されているでしょうが、地震対策だけでなく日本の原発施設安全管理の危うさは海外からも指摘されているほどです。
一足飛び・三段跳びに集団的自衛権や自衛隊海外派遣を論ずる前に、「自らの国は先ず自らの手で守る」覚悟に立ち、「国民の生命・財産を守る」ことの基本的な」意味を政治家は、もういちど理解すべきです。
2015-04-25 10:46
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