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大声挙げただけで起きる雪崩予見できず? 8人死亡山岳部訓練事故引率の高校教諭 

 栃木県那須町で2017年3月、登山講習中の高校山岳部の生徒ら8人が死亡した雪崩事故で、雪崩の危険があったにもかかわらず訓練を続け、生徒らを死傷させたとして、栃木県警は近く、引率していた男性教諭ら計3人を業務上過失致死傷の疑いで書類送検する方針を固めたと、きょうの日本経済新聞電子版が伝えています。
 この季節、いかに緩斜面であろうと山中にいて雪が降りだしたら、真っ先に注意しなくてはならないのが雪崩ですが、積雪がある場合なら表層雪崩を警戒しなくてはなりません。スピードが圧倒的に違うからです。
 私の経験では、雪崩が発生し始めるのは、きまって暖かくなり始める春先です。故郷の新潟魚沼でいえば2月下旬から3月に入ってから。
 毎日のように降っていた雪が間を開けはじめ、気温も少しづつ上がって長かった冬のトンネルから春の兆しがようやく感じられる頃です。
 この頃になると、集落の周りの小さな山肌にも雪崩というほどではないしろ、自然な雪解け現象としての”雪崩れ”の跡が見えたものです。

 もちろん、この事件が起きたのは雪が降って当たり前の新潟ではなく、いつもなら大して雪が積もらない栃木県だったということは承知していますが、問題としたいことは、雪山に挑もうとする子供たちを育てる指導者の心構えです。

 高校山岳部を率いる教師なら多少なりとも冬山経験程度は持ち合わせていそうなものですが、当時の地理的・気象的条件で、雪崩の危険を認識せずに訓練を強行したことが事実だとしたらあまりにも軽率でかつ無責任という外はありません。

 この事故想像するだけでも悲惨で、その記憶は未だ生々しいところです。しかも引率の教師の一部は、確か現場から離れた旅館で指揮していたと伝えられていたようにも記憶しています。無責任にも甚だしく、ご父兄の無念さもよくわかります。

 雪降る北国で、春に近いこの季節に降る雪は湿っていて重いのが特徴ですが、地上に前に降った雪があると表層雪崩が起きやすいことは、スキーソリなど原始的な雪山遊びしかできなくい雪深い山村で育った私はよく知っています。
 当時私たち雪国の子供たちがスキーなどで山に入るときは、大抵リーダー格の上級生が一緒にいて、よほどの事情がない限り単独で行動することは滅多にありませんでした。何よりも雪崩を恐れたからです。特に気温が上がって融雪が進むこの季節には、山肌のあちこちに小規模の雪崩が日常的に起きていて、スキーでその近傍を通るときなどは、息をも止めて過ぎるほど恐怖感覚えたをす。

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