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未熟な政治家が多いなかでの額賀氏の冷静な発言

 自民党額賀派の額賀福志郎会長は13日の派閥会合で、「政権として村山談話、河野談話を継承していく中で、日韓関係、日米韓の協力体制を引き継いでいくことが望ましい」と述べたそうです。
 さらに「さまざまな意見が出てくるが、政府間の約束、国家間の約束はしっかりと守るというリーダーシップがなければいけない」と強調した。
 時事通信が伝えたものです。

 わたしも河野談話をはじめ、こうした政府見解に明確な根拠はないと思っていますが、いったん政府が対外的に打ち出した見解を、内閣が変わったからとして見直すのは言語同断、こんなやり方が通るはずもないことです。
 額賀氏は過去に不適切な発言も一部ありましたが、こうした当たり前の見識が表面に出ることなく、首相とその側近の個人的な見識で外交方針を決めていいはずはありません。
 ぜひ、安倍内閣の好き勝手な政治運営に歯止めをかけて欲しいものです。

 それにしても、首相はじめ側近政治家の資質に首を傾げざるを得ないことが多々あります。

 日中関係の厳しさを第一次大戦前夜の英独関係に似ているとした首相発言さえも、現内閣では通訳の誤訳として問題視していませんが、重要なことは戦争を引き起こした国のトップが、隣国との衝突の可能性を明確に否定しなかったことこそが問題なのです。
 靖国参拝の理由を、戦禍に散った方々への尊崇の念と不戦の誓いのためと説明していますが、国のトップが戦争を指揮したわけで、戦没者にはお詫びをするのが道理です。

 ましてや、隣国との戦争の可能性を認めるような発言は、本末転倒もはなはだしいことです。たとえその危険性を感じていたとしても、公式の場での発言としては不適切に過ぎます。
 官房長官は、この首相発言を問題なしとしていましたが、海外に衝撃を与えた理由をよく理解する必要があります。

 高市政務調査会長は、かって「(自分は)戦後の世代だから戦中・戦前のことは知らない」と発言したと伝えられていますが、少なくとも政治家としては口外してはならないのです。
 
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