12月13日、朝四時過ぎの深夜便で、書道家金沢泰子さんのインタビュー再放送を聴きました。
金沢さんは、3度の流産の末に28年前翔子さんを出産しました。
ご主人は、出産前に医師から生まれてくる子供がダウン症であることを告知されていたようですが、クリスチャンであったこともあって出産を決意したそうです。
自分の子供が小さかった頃、住んでいた団地の周辺にもダウン症と診断されたお子さんがいましたが、その昔あまり耳にしたことはありませんでした。
金沢さんのインタビューを聞くたびに、ダウン症のお子さんと向き合う母親の気持ちが改めて伝わってきます。
「一緒に死のうと思った」ことが何度もあるという金沢さんの言葉には、ずっしりとした重みがあります。
障がいを持ったお子さんを隠すという当時の風潮の中で、泣きながら翔子さんを育てたことの反省から、育児日記を公開されています。
このインタビューを通して、二つのことを学びました。
一つは、ダウン症のお子さんには出世欲や金銭欲などがまったくない世界で生きているということです。
IQが低いことが理由だと金沢さんはいいますが、お月さんや動物にもお辞儀をするという、あたかもおとぎ話の世界に生きているかのように純真です。
もうひとつは、ダウン症のお子さんも育て方によっては内に秘めた素晴らしい才能を発揮することができるという事実です。
金沢さんは、書の形こそ翔子さんより綺麗だとしながら、書家としての翔子さんには敵わないと認めておられます。
ご存じない方は、
金沢翔子美術館も、ぜひいちど訪問してみてください。
2013-12-14 02:19
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