特定秘密保護法案を巡る参議院の審議が、強硬採決で成立するのも時間の問題となりました。
国内のみならず、国連機関からも不備を指摘されていながら与党がこうまで成立に拘るのは、尖閣問題に端を発した対中関係がにわかに緊迫してきたことと無関係ではないと思います。
中国の防空識別圏設定によって、一触即発の危険性がにわかに高まっているいなかで、米国の軍事支援を確たるものにしておきたいという意図があるのでしょう。
なりふり構わず、実はともかく形だけは整えておきたいということなのでしょう。
それのしても、たった1年のあいだに、日本の政治は国民の手から離れてしまいました。
選挙公約に一言もなかった特定秘密保護法案は、国民の信託を受けているとは到底思えませんが、私たちは自民党という政党がこのような党であったことをきちんと胸に刻みつける必要があります。
確かに、民主党政権の演じたことは学芸会のような未成熟なものでしたが、彼らに成長の機会を与えるいとまもなく自民党の復活を許してしまったのは大方の国民の責任です。
国民の意思に反して、人類が生存しているかどうかもわからない何万年もの先に負の遺産を残す原発再稼働にも踏み切った自民党は、財界の支持をバックにこれからも続々とやりたい放題でしょう。
沖縄もしかりTPPもしかり、こんどの法案審議で見せた自民党という党の本質を忘れてはいけません。
2013-12-05 15:13
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