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石破くんの発言で図らずも露見したテロ活動と見なされかねないデモ

 多少の良識は備えていると思っていた自民党石破幹事長ですが、最近の言動にはあまりにも呆れてしまったものですから、はるかに年下でもおありなので、ここでは尊敬の念をこめて石破くんと呼ばせていただきます。

 自らのブログで、特定秘密保護法案に反対する市民団体らのデモについて「単なる絶叫戦術は、テロ行為とその本質においてあまり変わらない」などと批判しましたが、批判をあびて撤回したようですが、図らずも本心が透けて見えました。

 いま問題になっている特定秘密保護法案は、12条でテロをこのように定義しています。
「政治上その他の主義主張に基づき、国家若(も)しくは他人にこれを強要し、又(また)は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう」、と。

 霞が関文学で知られるように、「又(また)は」という文言で連結された条文のどれか一つに該当すると、この法律に抵触することになります。
 しかし、「政治上その他の主義主張に基づき、国家若(も)しくは他人にこれを強要し」という部分などは、寝た子が起きるほどの大音響で路地を走り回る選挙カーの行為そのものでもあります。

 石破くんも戦後に生を受けた世代ですから、法の下に許可されたデモは、国民が意思表示する唯一の有力な手段であることを知らないはずがありません。
 デモをテロと例えるような法案は、それ自体が憲法違反です。
 いくら軍事オタクといえども、憲法を知らなかったでは済まない話です。

 安倍くんもそうですが、石破くんも外国人記者クラブなどで、最近の自身の言動についてその根拠を説明してみてはどうでしょうか。
 それも怪しげな英語ではなく、日本語できちんと伝えて欲しいものですが、その勇気がありますかね。

 お二人とも、話し相手の目を見ずに自分の意見を滔々と展開するあたりはとってもよく似ていて、お声の割には内弁慶のようにお見受けしますので少々心配です。 
タグ:石破
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