日本カーオブザイヤーにドイツ・フォルクス・ワーゲン社VWのゴルフが、外国車として初めて受賞したことは日本メーカーだけでなく私たち日本人全体にも驚きました。
ちょっとうがった見方かも知れませんが、日本人が外国車を最高評価したという皮肉な結果になってしまいました。
なぜでしょう?
もともと贅沢や楽しむことを疎ましく思う私たち日本人は、燃費や価格の安さを追求しすぎるあまりに、クルマが本来人類に与えてくれた「走る楽しさ」のようなものを、忘れかけていたからではないでしょうか。
0.1リットル刻みで燃費の良さを競ってみたり、もともと車体剛性の低い軽自動車で高速道路を登録者並のスピードで走行したりと、クルマに求めるものが欧米の人たちと少し違うように思えます。
スズキの鈴木会長が「軽自動車は貧乏人のクルマ」と言ったことが物議を醸しましたが、走る楽しさや安全性よりも経済性や利便性に重きをおく日本人にとって、軽自動車人気はクルマに何を期待しているかがよく表れているいい例です。
その昔、軽自動車を利用していたことがありますが、ボディーは薄い鋼板でできていて物に触るとすぐ変形してしまいました。
大きさこそ軽自動車並みですが、娘婿が乗っていた
ゴルフのボンネットは、少々強く押しても凹みませんでした。
衝突安全性の確保のためには、必ずしも剛性が高ければいいというものではありませんが、安全性を犠牲にして居住性を重視しすぎる傾向には、いささか抵抗を感じます。
燃費も排ガス問題ももちろん重要なことですが、これを機会にクルマとの付き合い方を考えてみたいと思います。
2013-12-01 17:42
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