JR東海が、品川−名古屋間で2027年の開業を目指すとするリニア中央新幹線について、詳細な走行ルートと中間駅の所在地を発表しましたが、着工が来年予定というのに構想段階とはいえ料金体系にまで言及するというのはいささか拙速の感があります。
品川ー名古屋間には、相模原市緑区のJR橋本駅付近、甲府市大津町付近、長野県飯田市上郷飯沼付近、岐阜県中津川市千旦林付近と計4ヶ所に駅を設ける予定だそうです。
このうち相模原以外は地上駅とするそうですが、工費節減のためとばかりは思えませんがどういう理由でしょうか。
このリニア中央新幹線、かっての部下や同僚が試験線での計測に深く関わってきましたから興味はあります。
しかし、山梨実験線は高々40km程度ですが、本線は40メートル程度の深度の地下トンネルが全体の9割ほどを占めるという、まさに世紀の大工事です。
学生の頃に見た映画黒部の太陽で描かれていたトンネル工事とは、技術的難度も桁が違うはずです。
中央地溝帯という難所もありますから、ほんとうに構想の通りトンネル掘削ができるのか、という疑問をかねてから抱いていました。
もちろんリニア中央新幹線という夢のような構想そのものに反対はしませんが、現実問題となると電力の確保や超高速鉄道の安全性などいくつかの問題が待ち構えているように思います。
一時間に上下各5本の運行を計画しているとか、この話も時期尚早だと思いますが、東海道新幹線の3倍は必要という電力をJR東海は自前で用意する計画はなさそうですが、リニア中央新幹線は原発稼動を前提にしているのかと疑いたくなります。
2013-09-19 11:43
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