安倍首相がオリンピック招致の最終プレゼンでの発言が、いまもなお避難生活が続く福島など国内で話題になっています。
それもそのはず、彼は「福島第一の汚染水をコントロールしている」という意味の発言をしたからです。
聞いたこともない凍土壁とかの新技術で閉じ込める見込みが本当にあるなら、さっさとやってほしいものです。
放射能汚染水が国境のない海に流れ出しているとしたら、例えは極端ですがシリアの化学兵器ばかりを非難できません。
日本語での演説でしたが、海外メディアは「コントルールしている」という部分を「統御できている」と受け止めたようです。
日本語が理解できる人には、連日のように知らされる新たな汚染水漏れを聞くことはあっても、何ひとつ解決したという話を聞いたことがなく、コントロールどころかお先真っ暗という感のある汚染水対策ですが、例え外向けの発言であってもこれは明らかに言い過ぎです。
福島沖での操業をいつかいつかと待っている人たちには、この発言どう聞こえるでしょうか。
そもそも安倍政府が汚染水対策に国が費用負担すると言い出したのは、オリンピック招致決定の一週間ほど前でした。
政権に就いて以来、原発再稼動こそ口にしても汚染水については東電任せで何もしていなかったのにです。
汚染水対策について海外メディアが招致団に重ねて質問したのは、7年後にオリンピックが開催される東京が安全かどうかではなく、未だに目途さえ立たない原発事故で避難生活を余儀なくされている被災者や汚染問題を座視してまでオリンピックを招致することの是非でした。
彼らが呆れているという報道は、残念ながら日本ではあまり伝えられませんでしたが。
2013-09-10 07:42
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