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そういう意味だったのか マタハラとは


 マタハラとはマタニティハラスメントの略語だそうだ。
 いまどきと思えるが、妊娠した女性が職場などでハラスメントを受ける例が少なくないそうだ。
 そんなことがいまだにあるようでは、先進国というにはほど遠い実態といわざるを得ない残念なことである。

 昭和の時代から、働く女性などの保育や育児休暇を取り巻く法的環境はずいぶん整備されてきていて、民間企業でも行政の指導に沿って社内規定などに追加している。
 その昔は、結婚を機に退職する例が多く見受けられたが最近は結婚どころか出産後もご夫婦が協力して育児もこなすようになりつつあることは好ましいことだと思っている。

 ところが、一方では働く女性が妊娠したことを上司に詫びる例もあると聞く。
 少子化を幾度ともなく叫び、国を挙げて歯止めをかけようとしている一方がこれでは、本当に少子化を危機として理解しているのかとさえ思う。
 当分の間、少子化傾向が避けられないなら、社会として女性の力をもっと活用すべきだと思うがマタハラはそれをも阻害するものだ。
 
 日本の人口が1億人を超えたのは戦後であるが、50年後には8000万人程度に減少するという試算がある。
 島国で外国人移住者になじみのないわが国特有の国民性から、外国人を大量に受け入れることは難しいが、人口は国力そのものだということを理解する必要がある。

 長いこと戦乱に明け暮れた欧州では、人口の多寡は国力に直結していたが、今もその事実は変わらない。
 英国や北欧諸国は積極的にアジアを含む多様な国々からの移民を受け入れてきたが、これからはそろって抑制する方向を打ち出している。
 国内の特に若者の失業率が高止まりしていて、急速に社会不安となって現われているからだ。

 GDPで中国に追い抜かれたのには相当の理由があるが、子供を生み育てる環境をもっと充実しなければ早晩お隣の国にも抜かれていくであろう。
 企業経営の一翼を担う諸君には、もし万一マタハラのような社内問題を抱えていたなら、即刻改善に向けて努力してほしいものだ。
働く女性とマタニティ・ハラスメント―「労働する身体」と「産む身体」を生きる

 
タグ:マタハラ
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