SSブログ

そうだったのか イスラエル実は電池の先進国

 イスラエル、実は高性能電池をいち早く開発してきた電池の最先進国の一つです。
 その成果は、音も無人で無く飛び回る偵察機にまちがいなく活かされてきました。
 その意味では、ドローンといわれる現代の無人攻撃機のハシリをイスラエルが開発していたとも言えます。
 なにしろ砂漠の真ん中の国で、しかもこれといった資源のない国ですから、昼夜の厳しい環境温度の変化にも耐えて寿命の長い、高性能電池の開発が国家戦略の要でした。

 さて話は変わりますが、特攻攻撃などという人の命や尊厳を省みることがなかったその昔の日本軍人と違い、人的資源の喪失イコール国の滅亡という瀬戸際のイスラエルは、兵士の生命をいかに守るに徹底しています。

 一を挙げれば、イスラエルが自力で開発した有名な戦車メルカバ最新型には、万一戦車を放棄するときのために後部に脱出用ハッチがあるばかりか、長期間の任務に耐えるためのトイレまで備わっています。
 
 イスラエルという国は、第二次大戦後とりわけ英国の巧みにしてかつ矛盾に富んだ二重政策のおかげで誕生した歴史上かってない割り込み国家ですが、それだけに国の生き残りにかける努力は並や大抵ではありません。

 米国や英国など大国のおかげで、砂漠の真ん中に国を作ったイスラエルでしたが、周囲をすべて敵性国家に囲まれ、建国以来女性も含め国民皆兵のような極端な防衛政策を強いられます。
 そのため、幾度かの中東戦争では国家の存続を左右するような苦い教訓を経験することになります。

 イスラエルの凄さは、最大の味方である米国などに決して100%依存せず自力で国を守るという堅い決意が随所に見られることです。
 その一つの現われが、イスラエル発の高性能電池です。

 すでに述べましたが、周囲を敵性国家に囲まれたイスラエルは絶えず隣国の動きを警戒しなくてはなりません。
 しかし、イスラエルの抱える最大の弱点は人口の少なさです。
 建国以来、着実に増加してはいますが2013年現在でも800万人に満たない人口です。
 そのため、イスラエルの国家防衛の基本は兵士の消耗を最小限にすることにあります。

 これに対して、かっての日本はどうだったでしょう。
 特攻攻撃に象徴されるように、第二次大戦末期の日本軍部は兵士の損耗を防ぐ装備を導入しなかったばかりか、熟練兵士をも消耗品としてしか扱いませんでした。

 今日、日本は電池開発分野で最先端を行く国になりましたが、人の命の大切さをもういちど真摯に確認すべきときにあるように思います。
nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0)  [編集]

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
Copyright © いまを斬る!鬼平の独り言 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。