酸ヶ湯で積雪515センチ 記録的な大雪ですね

青森ひば薬用入浴剤 ホットバス

　この冬の大雪で青森県の酸ヶ湯の積雪が、515センチを記録したと報道されていました。
　新潟の豪雪地帯の生まれ、3メートルくらいの積雪には驚きませんがこの数字にはさすがにびっくりしました。

　雪の少ない地域の方はご存じないでしょうが、この積雪という数字は校庭など自然に積もった雪の丈を指します。ですから、除雪した道路脇や屋根から降ろした雪が溜まっている場所は、さらにうず高くなっているはっずです。
　こんなに降ったら、もはや普通の除雪車では歯が立たないのではないでしょうか。
　豪雪地の苦労がよく分かるだけに、お住まいの方々に、衷心からお見舞いを申し上げます。

　いまからおよそ60年前のことです。
　昭和38年の1月中旬、新潟県では38豪雪といって例年にない大雪が降りました。高校受験を目前に控え、学校は突然休校になり、鉄道員だった父の代わりに来る日も来る日も屋根の雪下ろしに明け暮れました。
　田舎の古い家でしたから、屋根も広く力に任せてもほぼ1日ががかりです。その後、公道や窓付近に降ろした雪片付けをして終えます。
　雪国の冬、屋外の運動といえばスキーだけですが、この雪降ろし実はかなり立派な運動です。しかし、当時は運動代わりなどと考える心の余裕はありません。

　そうこうしているうちに、大雪で線路の除雪が追いつかず唯一の輸送手段だった鉄道も止まり集落は完全に孤立します。
　見たこともないようは自衛隊の大型減りが校庭に舞い降りたあと、給食室に運びこまれたのは秋刀魚の入った木箱でした。
　さっそく給食に秋刀魚のフライが出てきましたが、さうがに感激したものです。
　野菜などの生鮮食料が底を突いた山村に、冷凍の秋刀魚が届く頃にはようやく春の気配が近づいていました。

　テレビで酸ヶ湯の風景を見ていたら、あのときの情景と重なりました。

• ホーム
• ページトップ
• 同カテゴリの他エントリーを読む
• RSS

タグ：酸ヶ湯 38豪雪 大雪