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ゼロ戦を生んだ堀越二郎さんと宮崎監督の接点

 ジブリ新作についての記事を先日書きましたが、そのひとつ 風立ちぬ はゼロ戦の開発者堀越二郎さんの物語です。実はこの 風立ちぬ、宮崎監督は以前ある雑誌に同名の作品を連載していました。
 宮崎作品には、子供たちに平和の大切さを訴えるという共通な視点が見えますが、監督には意外な側面があります。軍事や戦史、それから武器などにも深い造詣をお持ちなのです。確かに 天空の城ラピュタ や 紅の豚 などの作品には、そうした細かい知識が随所に織り込まれていますが、全体としては争いを超えて平和に生きようという主張が貫かれています。風立ちぬも宮崎監督流のそうした気持ちから、堀越二郎さんがゼロ戦を開発するに至った経緯を解き明かそうとしているのだと思います。
 堀越二郎さんという方がゼロ戦の設計者であることは、中学生のころから知っていました。堀越さんの伝記を見ますと、航空機設計技術者ではあっても必ずしも戦闘機設計に長けておられたかどうかは疑問が残ります。ゼロ戦の特長は徹底した軽量化と増量タンク採用による長い航続距離と、20mm機関砲という当時としては強力な武装にありますが、おそらくこれらは当時の海軍の要求を取り入れたのだと思います。防御性能を犠牲にして、攻撃性を追及するこのあたりについて、開発者が抱えていた葛藤を新作でどのように見せてくれるのかが楽しみです。
 
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