少々ではあるが、新型コロナ騒ぎで自粛を強いられている私の生活の中で、日常習慣的に接するメディアの対象も、変化してきたように思う。
九州大学バトミントン部出身とかいう、かってのアホNHK会長発言に象徴されるように、事実上の国営放送局NHKによる「国民扇動(?)」に対する改めての不信感が、その根底にあったのはもとよりだが、それに加えで私が新たに発掘して視聴しはじめたラジオメディアにも、早くもその報道姿勢に疑問が湧くものがあったのだ。
その筆頭がラジオの文化放送だ。実は、朝5時あたりから放送している番組は私の絶好なターゲットだ。
文化放送といえば、私が生まれ育った新潟の魚沼地方では、当時の最新鋭の真空管ラジオ受信機でさえも、同じく在京の東京放送(いまのTBSラジオ)やニッポン放送同様、夜間の電離層E帯に反射する時間帯しか受信できないほど憧れの、かつ貴重な深夜放送だった。そういえば、子の頃、ラジオ大阪の深夜放送なども寝ながら耳にしていたことを懐かしく思いだす。
その文化放送、布団の中でイヤフォンで聞いていると朝5時から報道番組を流している。しかも週初めの月曜は早朝6時台から、経済評論家を自称する「上念司」とかいう大声でかつ怪しげなコメントを躊躇することなく電波に乗せるコメンテーターによるワンサイドコメントを、ベテランMC「寺ちゃん」こと寺島尚正氏さえも、ときには煽てるほどの内容を早朝からオンエアしまくりだ。
また、日本国内での弁護士活動が認定されていない「米国モルモン教宣教師」・ケント・ギルバート氏による米国事情に関する発言は、どうでもいいので批評を割愛するにしても、この時間の文化放送「おはよう寺ちゃん」は、月曜日の”ミット打ち”が得意らしい「上念司」とかいう輩の、必要以上に”声高”で、かつ”自説”に拘泥するあまり意見を異にする相手を徹底的に叩きまくるような手合いをズラリと配しているように見える。
その一方で、木曜コメンテータを務める京都大学藤井聡教授などはリベラル的な発言をするのかと思いきや、こちらも誰にも負けないほどの声高、朝っぱらからところかまわず喧嘩を売るような勢いだ。だが、新型コロナに感染した人のことをしきりに「羅漢」と言っているのを聞いて、内閣参与をも務めていたという御仁の発言少し割り引いて聞くようになった。
一方、調べて見ると、この文化放送という会社、資本的にはあの右投げで知られる「ニッポン放送」の子会社だった。そのせいか番組内容に関しては、少々違和感を覚える「文化放送」だが、「ニッポン放送」の系列会社である以上、仕方ないのだろうな。
道理で、「ニッポン放送」に所属していたり、またはフジテレビに近しいコメンテータが多いなとも思った次第であった。