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台車が発熱していたのぞみ亀裂車両まさに重大事故寸前川重ともあろう企業が



新幹線「のぞみ」台車に亀裂が見つかった問題で、博多で折り返す前の下り運行の際、神奈川、愛知両県の鉄橋上のセンサー2カ所が台車の温度上昇を検知していたことが、JR東海への取材で分かった。こちらも毎日新聞が伝えています。
 問題の運行の前から異常が始まっていたことを示すデータが明らかになるのは初めて。検知温度は基準値内で警報は出ず、JR東海は問題の発覚後、基準値を下げている。

 毎日はさらに続けてうます。JR東海によると、昨年12月11日午前8時10分発でのぞみが東京から博多に向かう際、神奈川県小田原市の酒匂(さかわ)川と愛知県豊橋市の豊川の鉄橋に設置した赤外線センサー「台車温度検知装置」で、モーター回転を車輪に伝える台車の「継ぎ手」の温度上昇を記録していたとのこと。同社は具体的な温度を明らかにしていませんが、前日10日に博多-東京間を1往復半走行した時に、温度の上昇はなかったとのことです。

 この川崎重工業が製造した新幹線のぞみ車両の話、最初に聞いたときにはそれほどとは思っていませんでしたが、事実としたら確かに重大インシデントです。長さ25メートルほどもある台車は少なくとも両端の車輪で支持されているはずですが、亀裂によって強度が不足した結果その一部が発熱するほど摩擦や変形が生じていたとしたら、まさに重大事故寸前、間一髪だったと言って過言ではないでしょう。しかも、橋梁に設置された温度計(おそらく赤外線式温度計)が検知したというのですから、冷や汗ものです。

 以下は想像ですが、現場では鋼材を溶接する際に生じた突起を何らかの方法で削るときに加工の公差管理を誤ったのでしょう。台車のような長尺物の場合、公差は加工箇所それぞれに規定されているはずですが、一般公差と間違えて削り過ぎた可能性があります。しかし、それにしても作業者は何を製造しているのかぐらいは知っていて当然ですから弁解の余地はありません。

 その昔、当時勤務先の顧客企業でもあった川崎重工業を神戸に訪ねたことがありました。最初にこの報道に接したとき、海上自衛隊の潜水艦も手掛けているほど日本を代表するあの重工業メーカーの従業員がそんなポカミスを犯すかな?と半信半疑でしたが、現場の実態がこうとなると、川重もいま話題の神戸製鋼所と変わらないと言わざるを得ません。
 もはや、日本の製造業に現場力なんて期待しないほうがいいのかも知れません。
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