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相次ぐ米軍機・自衛隊機事故、整備体制はどうなっている?

 政府や自民党をはじめとする与党は北朝鮮の核開発を国難と位置付け、自衛隊装備品の購入拡大に拍車をかけていますが、一方で現有の固定翼・可変翼機をはじめとする装備品の整備体制を疑いたくなるような深刻な事故が相次いで発生しています。
 在沖米軍も自衛隊に負けず劣らず、飛行j中オスプレイからの部品落下に留まらず、今朝発生した青森県三沢基地でのF16機離陸直後のエンジン火災など、いったいまともな整備が行われているのかと勘繰りたくなるような事故が絶えません。しかも、この事故では燃料を積んだ増槽タンクをシジミ漁が行われている小河原湖に投棄しての着陸だったといいますから、下で漁を行っているヒトには大迷惑な話です。また在日米軍の装備品点検整備が韓国企業によって行われているという説もありますが、その信頼性確保をどう担保しているのでしょうね。まさか民間機のように中国企業に整備を委託することはないでしょうが。

 ところで航空自衛隊の主要装備品はすべてといっていいほど米軍製もしくは米軍仕様の国産品のはずです。まさか整備玄葉で教科書の英文マニュアルが理解できていないということはないでしょうが、先日佐賀県・目達原駐屯地を離陸した陸自の攻撃型AHヘリは整備を終えての確認飛行中、それも離陸直後たった数分での墜落だったと報じられています。搭乗していた二人のパイロットにとって、地上に激突するまでの数秒間がいかに過酷な時間だったか想像を絶します。
 しかし、事故後信じられない事実が明らかになりました。何と、可変翼機にとっての最重要部品メインローターヘッドが中古品だったというのです。しかも、報じられた写真の中には、金属疲労による破断を疑わせるに十分なものもありました。
 可変翼機にとってのメインローターヘッドは、素人が想像するかぎり自動車のプロペラシャフトと車輪軸を接続する機構で最も疲労が激しい部品のひとつではないかと思います。
 自動車のプロペラシャフトで思い出されることがあります。国内の自動車メーカーでは、この部品の耐久性評価が重要課題だったように思いますが、回転部品しかも銃滑油中での疲労試験評価は単純ではなくテレメータを応用していた記憶があります。

 話が反れましたが、問題は中古品を使わなければならない事情の背景です。
 報道によれば、この部品は米国機体メーカーからスバルを経て防衛庁に納入されていて、しかも中古のインローターヘッドを使うことは内規で認められているとのことですが、重要装備品整備の現場がこれでいいのでしょうか?
 つまり、中古部品を定期交換に使用するということは新品部品が払底しているのかなとの印象を与えてしまいます。米軍優先で自衛隊にまで回らないのではないかとか、すでに機体自体が製造中止になっているからという信じられないような噂まで出回るようでは自衛隊の整備が心配になります。

 あたりまえのことですが、自衛隊装備品はごく一部を除きほぼすべてが米国製ですから当然補修部品も米国に依存せざるを得ません。つまり、装備品についての兵站は米国頼み、いかにストックを大量に維持できるかが日本の防衛力を左右するといっても過言ではないと思います。
 北朝鮮情勢の緊迫化とともに、武器商人トランプ米国大統領のせいで政府はイージスアショアのような費用対効果が適正かどうかも疑わしい高価な武器をさらに購入するようですが、買ったはいいけど維持管理が適切に行われるかどうかも十分監視する必要がありはしないでしょうか?
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