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安倍トランプ会見 現職大統領を袖にする無礼

 次期トランプ政権の対日政策に不安を覚える安倍首相は、当初米国大統領選で勝利した彼に祝辞を送る目的だった電話会談で、なんと直接会見のアポイントをも取り付け、日本時間のけさ早くそれは実現しました。

 外国のトップと、一般人たる就任前の米国次期大統領とが、安全が保障されない個人邸で会見するという異例のできごとが、米国内でどう報道・評価されているかは知りませんが、要人の安全確保という観点ではもちろんのこと、いま現在機能している政権への配慮を欠くという点で、外交儀礼上ありえない恥ずかしい行為と言わざるを得ません。
 そうでしょう、いかに選挙で選ばれたとはいえその職に就任するまでは、ただの人ですから...

 安倍ちゃんとしては、選挙期間中の言動から歴代の米国政権とまったく違う対日政策を押し出してきそうなトランプ氏の対日観、とりわけ日米安保や米軍基地費用負担を巡る選挙期間中のトランプ発言に、苛立ちや不安ばかりでなく焦りさえ感じていた様子がメディア報道からも十分うかがわれます。

 自分より若いにもかかわらず、いつも上から目線のオバマ氏に苛立っていたであろう安倍酢相にとって、南米で開催予定の国際会議のついでにトランプ氏の自宅があるニューーヨークに立ち寄るという、とってもわかり易い名目でアポイントを取ったようですが、当然のように在日本米国大使館からトランプ氏との会見に先立って日本政府に発せられた忠告、「大統領が二人いるかのごとく行為は止めて」はごくごく当たりまえのことです。

 このたびの米国大統領選を、民主党候補クリントン女史の当選を前提にすすめてきた対米政策、まさかのトランプ当選で「大慌て」なのは、安倍ちゃんだけではないはずです。
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