このところ続いている猛烈な暑さのおかげで、放熱対策には心配ないはずの愛用デスクトップPCでさえも、CPUのコア温度を計測してみたら50℃近くに達しています。
しかも、この温度は夕方5時も過ぎた現在のもので、ついいましがた3時頃には56℃付近の値を示していました。
接合温度上限は102℃ですからこの程度コア温度で熱暴走するとは思えませんが、半導体の熱問題いやというほど経験しましたから、ここは念のためとばかり筐体の熱くなっている辺りの温度を触ってはスリープでしばし中断と、この操作の連続です。
CPUのコア温度はノートPC温度監視用フリーソフト
core Temp 1.1でモニターしています。
昨日は37℃とも報道されたこの地域の気温、その外気温度にCPUやメモリなど個々の半導体が自己発熱によって生み出す温度上昇の合計が半導体の表面温度です。
さらに、core Tempなどが教えてくれるコア温度は、素子表面温度ではなく、より深層の半導体チップ自体の温度を直接モニターまたは近似した結果ですから、半導体デバイスがそのときどきでどのような状態で動作しているかを知ることができるとっても有効な指標です。
わたしが電子技術者として勉強を始めた時代は、ちょうど半導体デバイスがそれまでの真空管からトランジスタに移行するときそのものでした。
高速で移動する電子を扱う点では同じでも、大気に露出した構造の真空管に比してはるかにパッケージ容積の小さいトランジスタが熱に弱いという事実は、学生時代から知ってはいましたが、その後約40年あまり経ったいまでも、何百何千といったトランジスタの集積からなる高度集積回路の抱える
熱という最大の弱点は解決されていません。
閑話休題
先日、テレビでBAT21というジーン・ハックマン主演の、ベトナム戦争での実話に基づいた映画を見ました。
興味深いシーンがたくさん出現するなかで、いちばん気になったのは、ハックマン演ずるところの主人公アイシール・ハンブルトン中佐が、頻繁に偵察機パイロットを演ずるDanny Gloverダニー・グローヴァーと無線交信する場面です。
当時の米軍装備の詳細は知りませんが、あんな小さいトーキーで何日間もの通信をサポートできる電池は存在していなかったと思いますが、実際のところはどうだったんでしょうか?
話は戻ります......
けっこうな冷却ファンを備えたデスクトップPCでさえこのありさまですから、ノートPCならもっと注意が必要です。
30℃を越える夏、ノートPCにとってはまさに存命の危機。
そんななかでまだ家庭環境でノートPCを使い続けるあなた、彼らの弱点を心得そして管理して下さいね。
2016-08-10 17:17
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