ガソリン・重油と違い取扱資格不要で簡単・手軽に扱える
カセット・ボンベのガスを燃料とする発電機、災害対策の一つとして個人宅はもちろんですが比較的資金力の豊かなマンション管理組合などが主管する分譲集合住宅などでは是非とも備品・設備化をお奨めしたい備品のの一つです。
非常用発電機とはいえエレベータや照明など共用設備電源を代替するのが目的ではなく、ましてや炊飯器や冷蔵庫を賄えるほどの電力は生み出すことができないまでも、小型・ポータブルにして、ガス・電気などのインフラが遮断されている限られた間の外部連絡や情報収集に必要な機器の電源として、あるいはスマホや携帯電話の充電用としてなら十分その使命を果たすことができる各種発電機が市場に供給されています。
東京・多摩地区にあるマンション管理組合理事長を預かっている立場から、ある防災訓練の一環でカセットガスボンベ利用タイプの発電機を実際に運転する場面に遭遇したことがあります。
1本のカセットガスで約1時間、およそ600Wの照明を担うだけの平均電力を生み出すさまを目の当たりにして、まさに目から鱗でした。
これまでマンション用非常用発電機といえば、ガソリンや重油を燃料とする大型発煙機器が主流で、最近建築された新築マンションではごく普通に備わっていることでしょう。
しかし、わたしが済むこのマンションは築40年余り、そうした配慮がなされた時代の建築物ではありません。
そんな時代の住環境、レトロ調を好んで移り住む少数派もおられますが、東京でも人気の繁華街に近いことから、住民の安全・安心確保は管理組合の役割と考え、これまで後付オートロック・共用部監視カメラ導入、全館鍵システム導入等々、大規模修繕工事の機会に合わせ防犯対策にも取り組んできました。
防災面での動きとしては、新潟地震の教訓を得ての耐震補強を、およそ10年前に実施しました。
しかし、災害発生時への備えについてはすべてこれからといった状態で今後の課題となっています。
幸いにして、市の災害対策担当部署のご指導を賜りながら地域防災組織との連携を今春ようやく確立することができましたから、少なくとも災害発生から3日分の水・食料などの救援物資は確保できそうですが、問題はその後です。
特に最近の動きとして注目されるのは、政府の働きかけを受けてのことと思われますが人口密度が比較的高い都市部でしかも集合住宅が集中する地域の防災組織の単位を、これまでのエリアから管理組合に相当する建物単位にまで狭めようとしていることです。
災害発生時に途絶えることが予見されるガス・電気・水道などの緊急対策を建物単位で行えるはずもありませんが、外部との通信手段として最低限必要なスマホや携帯電話・PCなどを確保する手段確保については、たとえば管理組合のように法律で認められた組織が主体となって取り組むしかないように思います。
そういうわけで、管理組合という素人だけの集団でも取り扱うことができるカセット・ボンベ式発電機、万一の際の手軽な電源として検討して見てはいかがでしょうか?
真面目にそう思います。
2016-08-01 17:20
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