広島の中学3年生が自殺した事件、根本原因の一つがサーバーに保管されていた誤った万引き情報が引き金になったようです。
各種報道を総合するに、当時の生徒指導担当教師が万引き事案発生の報告を基にサーバーに入力する際、生徒の姓を誤って入力したデータが、一度は間違いの指摘を受けたものの、紙ベースでしか訂正されなかったことが原因だったと思われます。
この学校に限らずお役所などでも専門業者に外注してシステムを立ち上げたものの、運用管理がおざなりでセキュリティ上も抜け道だらけといった実態があるようにも見えます。
しかし、扱う情報の重要性を考えるとき、一刻も早くこの分野に精通したスタッフを導入し、かつ少なくとも情報クロスチェックができる体制を整えるべきです。
これらの教育現場がそうであるとは断言できませんが、状況からして決してこの指摘は的外れでないと思います。
少なくとも、多少時間に余裕があるとか、少々その方面に知見があるといった理由から一部教師職員のボランティア的奉仕に依存すべきではありません。
情報システムのセキュリティ管理に詳しい専門家を導入し、24時間体制で保全する必要があります。
逆にいえば、それくらい堅牢性が維持できないのならば、情報のコンピュータ管理を行うべきではありません。
必ずしも性悪説に立つ必要はありませんが、
ヒトは間違いを犯すだということを最初に認識しておくべきです。
かっての職場での経験を振り返っても、この種のトラブルは中学校という現場では起こるべくして起きた感があります。
いまの中学校には、校長や教頭などの管理者に加え、学年主任等々さまざまな役割を担う教師がいるようですが、想像するに管理者以外の教師が学年全体を受け持っていたり、さらには全校生徒を対象とするような役割も帯びているのではないでしょうか?
自分が担当しているクラスの生徒ならともかく、受け持ちクラス以外の生徒に関する情報を入力するからには、この種の間違いは起きて不思議はありません。
2016-03-10 11:56
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