15人もの若い命を奪った軽井沢バス事故と、具体的な被害こそ報告されていないもの食の安全という永遠のテーマにちゃぶ台返しを仕掛けた廃棄食品横流し事件、この二つの事象の根は同じように思えます。
共通するのは「安全」と「利益」を引き換えたことです。
また、あれほど連日騒ぎ立てたメディアもいまではすっかり沈静化してしまい、新聞記事も目にする機会が少なくなりました。
軽井沢スキーバス転落事故、一言で表せば原因は業界の「利益第一」体質にああることは明らかです。
ツアー企画会社やらバス運行会社やらの社長たちが、入れ替わり立ち代わりテレビ画面に登場しますが謝罪は口先だけ。
彼らにとって、彼らのサービスを選んだ顧客への誠意ある謝意や衷心からのお悔みなど微塵も感じとるこはできませんでした。
責任は他にあると言わんばかりで、自分の利益にしか関心がないのでしょう。
廃棄食品横流しにいたっては開いた口が塞がりません。
「新鮮」、「おいしさ」、「滋養」など耳に優しいキーワードが売りの食品が、こともあろうに産廃業者から購入されていたのです。
しかも、廃棄依頼元のスタッフがたまたま発見したというハプニングで露見したというのですから、これこそまさに氷山の一角。
もはや、食品汚染は中国の専売特許ではなく、悲しいことに日本でも普通に行われるようになったと考えるのが妥当のようです。
これらの事件に関わった企業経営者に、企業の社会的責任とは何かを聞いて見たくなります。
彼らにとって企業を経営することの目的は利益のみなのでしょうか?
それも、顧客満足どころか顧客に不幸を押し付けて。
こうした事件に関わった人物には厳罰で臨み、二度と同じ過ちを繰り返すことができないようにすべきです。
2016-01-29 11:18
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
[編集]
コメント 0