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喝! 情けない首相答弁と姿勢 本当に先進国か?

 ようやく国会が開催されました。
 国会といえば国の最高議決機関です。

 そこでの安倍首相の答弁や政治家としての姿勢は、彼の政治的見解の対局にいる私にとっては当然ですが、他の方でも、一国のしかも先進国と言われる国の、首相としての資質を疑いたくなるのではないでしょうか?

 国会という国の最高議決機関において、選良である議員の質問に正面切って答えず、自分にとって都合のいい数字や情報だけを早口にまくしたてるような首相が、曽てこの国にいたでしょうか?
 異なる視座からの質問には、答弁どころか「言いたくはないが〇×党の時代には、」と前置きしたうえで他党の政策を罵り、連続する政治の中であたかも特定政党のある政策が成果を挙げたと言わんばかりの自画自賛発言、あろうことか特定民間企業を示す固有名詞を声高に口外して憚らない姿勢、薄笑いを浮かべながら問われてもいない事象にまで「...は当たり前」と質問をはぐらかすいつもの態度、質問に答えるのではなくただただ持論を押し通そうとする姿勢、どれもこれも宰相のイメージからは遠くかけ離れて見え、その姿はまさにどこかの金持ち家庭のわがままな「坊ちゃん」そのものです。

 NHK総合テレビやラジオ第一は国会中継優先の番組編成を行っているようで、楽しみにしているレギュラー番組がある日突然国会中継に変身します。
 東京のように民放以外にも多くのチャンネルが受信できればまだしも、大都市圏に比べると電波状態のよくない地方に住んでいる人たちは、この品の悪さではお笑い番組以下で、しかも聞き苦しいヤジが飛び交う国会中継をたとえ一瞬であっても否応なく押し付けられるのです。
 この空しい論議を見せつけられるのもNHK視聴料を払っている国民の義務なのでしょうか。

 事前論議が全くないまま突然提起され、しかも、いまだその決定プロセスも含め「憲法違反」とする識者が多い安保法制に関する与野党論議の貧弱さ・稚拙さは、安倍首相の政治家としての資質への疑問が増すばかりか、稀代のカリスマ的経営者主宰著名政治家育成塾出身者に抱いていた私の若手政治家への期待感をも見事に否定してくれました。
 
 数分にしてあらゆる情報が地球の裏まで届くこの時代に、しかも深刻な少子・高齢化に突き進みつつあるこの国の重要な時代に、この程度の軽い議論が国の最高議決機関を支配しているのでは情けなくなります。
 とても先進国の国会論議とは思えません。

 首相の資質も、その取り巻き連中の程度も疑問ですが、このような実態を招い責任は質問する側にもあります。
 国政調査権という強力な権限を持つ議員でありながら、枝葉末節の揚げ足取りのような細かい質問ばかりを、しかも入れ替わり立ち代わり各政党ごとに繰り返す光景は滑稽にさえ見えます。

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 私には、いまでも鮮烈に残る記憶があります。
 人も住まない孤島を巡ってアルゼンチンとの権益争いで発生した、英国にとっては地球の裏側で起きたフォークランド戦争、このとき英国を率いて勝利を勝ち取ったのは当時のサッチャー首相でした。
 彼女の政治家としての姿勢は、
 「リーダーは好かれなくてもよい。しかし、尊敬されなくてはならない。」
 でしたが、彼女はそのための資質を備えていました。
 実際、政治家としての彼女には多くの「敵」がいましたが、安倍くんの周囲には「お友だち」しかいません。
 時宜を得た真摯な議論こそが時代を担う政治家を育てるものだろうと思いますが、不適切な発言や首相として恥ずかしいヤジをも諌める人物が周囲に存在しないというのでは「裸の王様」は、ますます舞い上がるだけです。

 いま、日本を取り巻く環境も中国の南シナ進出問題、北朝鮮の「水爆」実験と深刻さを増大していますが、この程度のトップを頂く私たち国民の安全は果して守られるのでしょうか、こちらも甚だ疑問です。
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