きょうは、わたしが理事長を預かっているマンション管理組合の第44期定時総会開催日でしたが、おかげさまで無事終了することができました。
総会に付議した4本の議案のうち、一本は管理会社との管理委託契約更新に関するもので、残りの3本は前期の事業報告と次期の事業予算と役員選出に関わるものでしたが、理事会提案通りに承認されました。
マンションにお住まいの方ならすぐ理解されるでしょうが、44期ということは、建築後44年を経過したマンションということですから、いろいろな問題を内包していました。
あえて「内包していました」というのは、もちろんそれらの多くが解決済みという意味を込めています。
古い耐震基準に準拠した建物ですから、最新の建築基準が求める耐震強度を備えていません。
そこで、この管理組合では予算の都合上平成15年から2期にわたって一階駐車場ピロティーを補強する耐震工事を実施しました。
工事実施は中越地震の後でしたが、当時まだ耐震補強がいまほど話題になっていない時代でしたから、主要新聞やテレビ局などメディアもかなり取材にきたほどでかなり話題になりました。
中越地震発生直後、妹夫婦が居住していた長岡市を訪れる機会がありましたが、そこで目にした光景は雪国特有の一階駐車場の多くが損壊している様子でした。
そのため組合役員の一人として発案したわけですが、各種耐震補強手法の得失とこのマンション構造との整合性等を調査するかたわら、理事会で耐震補強の意義について同意を形成するのに、かなり時間を要した記憶があります。
そして、3年前に実施した最後の大規模修繕では、長いこと懸案だった外壁タイル部の崩落防止のための
ピンネット工法による補修工事をも実施し、ついに構造的な欠点をすべてカバーするに至りました。
ご年配の居住者からは、耐震性についての不安の声もときどきに耳にします。
そうしたときは、工学部の学生時代に学んだ材料力学の知識を根拠に、「絶対とは言えませんが、時間は稼げますから安心して避難してください」と答えることにしています。
2015-02-15 18:37
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