先月末に逝った父の納骨が、最後まで面倒を見てくれた妹夫婦の主導で連休のはざまに設定されていました。
朝早い新幹線で郷里に近い駅に向かい、その足でかって大きな地震に見舞われた地域の峠を越えておよそ1時間、妹の運転するクルマで父が建てたお墓に向かいました。
まず寺の本堂で、経を詠んでいただいたあと墓所に行きましたが、驚いたのはこの後のことです。
方丈さんが、線香立てをずらすとそこには大人の掌がようやく入るほどの小さな口が斜めに開いていました。
いうまでもなく骨壺のお骨を、大きいものも小さなものもすべてここから流し込むためのものでした。
手慣れたもので方丈さんは、骨壺を収めた木の箱の一部と包んでいた布とで、お骨を流し込むための仕掛けを作ってくれました。
そして、大きなお骨を取り出した後で、すべてを納めるように私を促したのです。
当然、大きいお骨はそのままでは納めることができません。
この後は詳しく書きませんが、折悪しく降り出した春の雨の中で、すべてのお骨を収めきるのは容易ではありませんでした。
妹も初めての光景を目の当たりにして、かなり衝撃を受けた様子でした。
ながいこと父の面倒を見てくれただけに、この場面はショッキングだったと思います。
後で聞いたところではこの地域一帯ではこのようにして納骨するようです。
土に返すという意味では、もっともな方法なのかも知れませんが、それならもっと大きな開口部を設けておくべきだと痛感した次第です。
このお墓は、亡父が生前に、それまで墓地内に点在していたいくつかの墓を一箇所にまとめた万霊塔でした。
2014-05-01 21:58
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