映画
飛べ!ダコタ は、終戦から約6ヶ月後の新潟県佐渡に不時着した英軍のDC-3型機
ダコタに対して、40日あまりにわたって言葉も通じない島民が敵味方の恩讐を越えて身振り手振りで英軍人ら8人に協力し、浜辺に滑走路を造って飛び立たせるまでを実話に基づいて描いています。
ダラスの整備士だった軍人のの息子が、現地を訪問したのをきっかけに映画化が企画されました。
折りしも、日英交流400周年ということもあり、英国大使館が全面協力しています。
公開前に先立って上映されている新潟県内の映画館では、早くも宮崎監督の人気アニメ
風立ちぬを越える観客数を記録するほどの人気だそうです。
当時協力した島民のなかにはご高齢ながらいまだ存命の方々もおられ、当時の記憶も伝えられています。
映画の脚本の助言をした元新聞記者、清水薫さん(83)が出版した
実録 ダコタ物語りによると、英軍機
ダコタは、昭和21年1月14日上海から東京に向けて実際には英総領事ら11人を乗せて出発したものの、悪天候のため佐渡島北西部の高千(たかち)村(現佐渡市)の海岸に不時着したものです。
当時、20歳で現場から数10メートルのところに住んでいた田中ミチさんは、「大きな音がしたので家から出ると、砂煙が立ちこめていた」と話しているそうです。
また、田中さんによると破損した翼を特殊針で上手に縫えない軍人に手をさしのべたところ、「英語が分からず、身ぶり手ぶりでやったけど、手を合わせて『サンキュー』と言ってくれた」とも懐想しているところからダコタの翼はキャンバスだったようです。
さらに、村人たちは機体の引き上げから修理を手伝ったうえ、海岸に長さ500メートル、幅50メートルの滑走路も作りました。
清水さんは「滑走路用の石運びをした3000人のうち600人は子供たち。わら草履を履き、寒さで鼻水を垂らしながら指先に息を吹きかけて運んだ」と振り返っているとのことです。
映画は10月5日から全国で公開されます。
2013-10-01 06:48
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