JR北海道管内で信じられないような事故や事件が相次いで発生していますが、原因は災害など外部要因にあるのではなく、この企業の人災・社災によるもののような気がします。
先日、北海道七飯町のJR大沼駅付近で起きた脱線事故に関連して、現場の線路幅が社内基準を超えて広がっていたのに、事故が起きるまでの1年近く放置していたことが21日明らかになりました。
本社で記者会見を開いた取締役の笠島雅之工務部長は、運休が続いたことについて「明らかなルール違反だった。申し訳ない」と頭を下げたそうです。
たくさんの人命を預かる鉄道会社の経営トップが、この程度の認識ではミスを犯した運転士が事故に見せかけるために装置をハンマーで壊したという事実もさもありなんと合点が行きます。
そのうえ、最近発生した事故の原因を見ると、明らかに手抜きやポカミスによるものです。
旧式のディーゼル車が何度か火災を起こしていますが、ネジの緩みがひとつの原因でした。
これなどは典型的な人災・ポカミスですが、それ以前に人命を預かる鉄道車両でこんな設計が許されることが信じられません。
端子を止めているネジには、緩み止め防止のイロハであるバネ座金がどう見ても見当たりません。
保守点検マニュアルがあるはずですが、このようなことが承認されているとしたら社内規定自体が疑わしくなります。
また、本来1067ミリであるはずのレールの間隔が、最大で25ミリも開いていた箇所があったのに「副本線」という理由で現場から本社に、その情報があがることがなかったそうです。
幸いメディアに報じるところとなったからには、さすがに放置できないでしょうが、これが積雪時期だったらと思うとゾッとします。
レールの異常が発見されても補修がなされなかったことについても、この部長「ただちに列車を止めなければならない数値ではなく、必要ないと判断した」と、昨日説明しています。
「ただちに...でない」という言葉、確か震災のときも何度か耳にしましたが、JR北海道の経営を成り立たせている利用者ぐらいには直ちに知らせるべきだと思いますが。
利用者情報を売り渡そうと本気で考えていたJR東日本もそうですが、旧国鉄の体質は金太郎アメのようにしっかり残っているようです。
2013-09-22 09:45
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