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親の家を片づける まさに実感の一冊

親の家を片づける―ある日突然、膨大な老親の荷物や家の整理と処分が、あなたの身に降りかかってきたら、どうしますか? (ゆうゆう特別編集)

 ゆうゆう特別編集 親の家を片づける

 本のタイトルそのものですが、まさに実感そのものです。

 雪深い田舎に母と二人で暮らしていた父が心疾患で倒れてからは入退院を繰り返すようになったのは、10年ほど前でした。
 そのうち母も持病が悪化して病院通いが多くなりました。
 その父母がクルマで20分ほど離れた地方都市に住む妹夫婦の隣に移ったのは、その頃です。彼らのかかりつけの病院がその街にあったからです。
 いまも病気と付き合いながら、妹夫婦に守られて父母はそこで暮らしています。

 困ったのは、傷みもないまま郷里に残った親の家です。
 その頃まで、冬の雪下ろしを頼んでいた叔父も年を取り他所の面倒まで見ることができなくなっていました。

 全部の柱に漆が塗ってありましたから虫もつかずにいた建物はまだ十分住めるほどしっかりしていましたから、最初は誰か借りてくれるのではないかと簡単に考えていたものの、過疎の村のこと話はそう単純ではありませんでした。

 ゆうゆう特別編集 親の家を片づける

 そうこうしているうちに2,3年が経ち、いよいよ全部処分するよりないということになり、休みのたびに帰省して義弟と二人で汗だくになりながら家財やタンスの中の衣類を処分しました。

 焼却できるものはすべて燃やしましたが、たった二人暮らしだったはずなのに何でも捨てない母のおかげで何回も足を運びました。
 大学卒業時に田舎に送った本もそのまま残っていて、懐かしい思いもしましたがすべて焼却所行きになりました。

 何十年かぶりにみた桐タンスの中には、母が若いとき村祭りに着た和服や帯、大切に保管された留袖などがたくさん残っていました。
 
 いまから考えてももったいないことをしたと悔やまれますが、感慨にふける間もないまま全部処分場に運び込みました。

 その後、建物は40年ほど前に建てた業者の手によって解体されました。

 Google earthで見ると、当然ながら親の家があった場所だけいまでも更地になっているのがわかります。

 最初はオークションにでもと軽く考えていた親の家の処分でしたが、いざとなると大変な負担でした。

 

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