最近の調査によると、水道水を直接口にしないという人が半数を越えているそうです。
もちろん、その背景には
ミネラルウオーターの普及があります。
水道水の代わりに、ミネラルウオーターを飲む人が増えているのです。
飲まないという人は大都市を中心に増えていて、
沖縄県では34%の人が飲まないと答えたそうです。
逆に、飲むという人のいちばん多い県は
山形県でその割合は78%以上に上ります。
確かに、感覚的には水道水よりもペットボトルのミネラルウオーターの方が安全なように思います。
しかし、ここに思いがけない誤解があります。
ミネラルウオーターは正確にはナチュラル・ウオーターとされ、清涼飲料水に分類され嗜好品として扱われています。
実際、ミネラルウオーターに含めれている不純物成分に関する規制は、水道水より緩く砒素などにいたっては5倍もの開きがあります。
印象的には、蛇口から出てくる水道水よりはペットボトルのミネラルウオーターの方が安全そうですが、実態は必ずしもそうではなさそうです。
国産のミネラルウオーターはまだ安心できるようですが、新幹線ホームで買った中部地方の山岳地域で採集されたというペットボトル入りのミネラルウオーターには、たしかに「ナチュラルな水」と品質表示されていましたし、北米由来のミネラルウオーターもそうでした。
深刻な水質汚染問題を抱える中国はもとより、欧州でも水道の水を飲む人はいません。
水道水をそのまま飲める国は、世界中でほぼ日本だけと言っても過言ではないでしょう。
が、その日本で飲まない人が増えているという実情には、水道水に対する誤解を解く必要があります。
ただ、水道水が安心だからといってもそれは自治体が配水する給水本管までの話。
古い給水管をそのままに屋上貯水槽を使っているようなマンションでは、水質確保に注意が必要です。
ちなみに、筆者が住むマンション管理組合では給水管更新・増圧直結給水と水道水の水質確保に向けて取り組んできました。
給水管の更新には多額の費用が要りますが、管理組合としては最も重要な事業の一つではあります。
2013-06-04 10:28
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