伝統的な打音検査に代わる遠隔加振検査に、期待します。
高校生時代、地方のローカル線始発駅でハンマリング試験の音を聞いて、当時国鉄に勤めていた父に、
笹子トンネルの天井板崩落事故では、画像を見たヒトに言い知れぬ衝撃と絶望感を与えました。
設計に起因する要因が大であり、まさに人災で繰り返してはならない事故です。
東京オリンピックですから今から50年前にもなりますが、その頃建設されたトンネルや橋梁などの公共インフラの経年劣化に伴う安全性への不安がクローズアップされています。
でも、その間に道路や橋それにトンネルや水道管などの構造物診断技術が、わたしたちの安全を確保すべく活かされてきたでしょうか?
残念ながら、否というしかありません。
確かに、打音検査という手法はJRが国鉄といっていた時代に生まれた優れたものですが、それは職人ワザつまりエキスパートシステムでしかありません。
経験豊富な職人が微妙な音の違いを聞き分けることによって、当時主流だった蒸気機関車の駆動輪など主要部分の瑕疵有無を判断していたのです。
時代を越え、再検証可能なデータという情報で、より科学的な評価が可能になるこの遠隔加振検査とその方向性に期待します。
2013-05-07 16:39
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