SSブログ

笹子型トンネル天井板直ちに撤去すべき

 天井板が崩落して大事故になった笹子トンネルの、天井板を吊り下げているボルトの接着強度について従来の打音検査だけでは判定できないことが判明しました。
 国土交通省は、笹子と同じ構造のトンネルを管理する道路会社に負荷試験の実施を指示したと、今朝の読売新聞が伝えました。

 これはかなり深刻でかつ衝撃的なニュースです。

 打音検査は足場程度で実施できますが、負荷試験となると破断限界を調べる試験ですから現場では不可能、国交省の意図はどうも理解できません。
 やはり、同型のトンネルがまだあるのなら天井板を速やかに撤去するしかないでしょう。

 トンネルでの打音検査、実際にどんな方法で行っているのか不思議に思っていましたが、同紙が掲載した参考図によりますと、小さなハンマーで打撃する方法を採用しているように見えます。

 マンションなどの外壁タイルの浮きを調べるのとまったく同じ方法のようですが、果たしてこの程度のショックで判定できるものでしょうか。
 この件については、大掛かりな装置も試験的に開発されているように聞きますが、鉄道のような移動車両方式の試験装置を早急に実用化すべきでしょう。

 笹子トンネルのように顕在化した症状は、まさに氷山の一角。
 道路管理者は、ハンマーで叩くなどどいう昔ながらの方法で凌ぐのではなく、現代に相応しい科学的根拠でインフラ構造物の診断を一刻もはやく行ってほしいものです。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0)  [編集]

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました
Copyright © いまを斬る!鬼平の独り言 All Rights Reserved.
当サイトのテキスト・画像等すべての転載転用、商用販売を固く禁じます

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。