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不可解なボーイング社の改善提案

 ボーイングのコナー社長が国交省にボーイング787機のバッテリーシステムの設計変更を含む改善策を示したそうです。
 内容は米国FAAに示した内容と同じで、
 (1)バッテリー内に8個ある電池一つ一つの発熱を防ぐ
 (2)発熱しても隣の電池に熱が伝わるのを防ぐ
 (3)複数の電池が発熱しても機体の火災や煙の充満につながらないようにする
 というもの。

 同省にはボーイングが推定する事故原因についても報告したと朝日は報道していますが、内容には言及していません。

 ところで、ボーイングが報告した改善案ですが、肝心のバッテリー過熱に至った原因にまったく触れていないのは全く不可解です。
 朝日はボーイングの提案を、「リチウムイオン電池を使ったバッテリー本体と、充電器などの設計を見直す」
と伝えています。
 記事の書き方の問題かも知れませんが、事故原因は事故調の仕事とボーイングは割り切っているのでしょうか。バッテリーが焼損したのは結果であって原因ではありません。バッテリーが過熱しても大丈夫なように対策すると言う設計変更。ISOで規定しているような設計審査システムを備えている企業なら、パスするとは思えません。

 このシッポ切りのような改善提案をFAAが了とするとは到底考えられませんから、ボーイングが大幅な設計変更を要する提案をこの時期に示した意図は何なんでしょうか。
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