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TPP参加交渉を巡って交わされたsensitivityという言葉

 つい今しがた、米国を訪問中の阿倍さんがオバマ大統領との会談を終えての記者会見の様子がテレビ・ラジオ同時ライブで報じられました。
 その前のNHK朝7時のニュースは、会談の内容を詳しく伝えていました。
 多くの課題があるなかで、焦点の一つTPP参加交渉を巡ってはsensitivityという言葉が交わされたとのことでした。
 政治の世界で、この単語を耳にした記憶がなかったのでちょっとした違和感がありました。

 工業計測の世界では、このsensitivityという単語はいわば業界用語として常識の範囲に入ります。
 しかし、特に日米貿易交渉を巡って使われた意味は非常に深いと思います。
 
 要は、TPPに関しては両国とも「非常み敏感にならざるを得ない」分野がある、ということを意味しているのだろうと理解しています。

 国内の農林関係議員が緊張して推移を見守っていたでしょうが、あまり豪胆そうには見えない阿倍さんとしては先ずは安堵したことでしょう。

 というか、ようやくしかもわざわざ訪米した阿倍さんに恥をかかせる訳にもいかない米国側が、阿倍さんのメンツを立てたと見ることもできそうです。

 もともと、阿倍さんが希望した就任直後の訪米を断ったくらいですから、民族主義的な発言を繰り返していた阿倍さんを、オバマ氏は慎重に見極めていたフシがあります。

 総裁に返り咲くまでは、靖国問題・国防軍構想と一部の人たちが喜びそうな言葉を盛んに発していた阿倍さんも、その後ピタリと口を閉じました。

 辺野古や尖閣、対韓国・北朝鮮問題と日本に期待したい案件が山積するなかで、ここは少々気分をよくさせて他の問題の進展を期待したかったという事情も背景にあるのかも知れません。
 
 今回の会談の結果に酔うあまり、あまり滑舌はいえない阿倍さんが無用心な発言をしないようお願いしたいものです。
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