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ボーイング787に採用されたリチウムイオン電池

 このところ事故が続いているボーイング787型機ですが、昨日高松空港に臨時着陸したトラブルの原因はバッテリーにあることが明らかになりました。
 この航空機のバッテリー装置には民間航空機としては初めてのリチウムイオン電池が採用されています。高温が発生した症状から推測しますと、短絡か過負荷による過大電流または過充電による発熱ではないかと思います。
 こうしたエネルギー密度の高い電池の場合、充電は専用コントローラーで制御します。今回は飛行中に充電していたことが明らかになっていますから、充電コントローラーの異常で過充電になった可能性があります。充電コントローラーに充電監視回路が組み込まれていれば、監視ログから原因が分析できるかも知れません。

 バッテリー装置の重さが機体重量に占める割合は小さくないでしょうから、リチウムイオン電池の採用は軽量化設計にあたって最重要なポイントのひとつだったはずです。
 何でも35%が日本製部品だとか。現代技術の粋を集めて設計されたこの航空機だけに、その選択が間違っていなかったことを願う一人です。


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