まもなく冬至です、1年のうち最後の二十四節気。
昔から冬至にまつわるさまざまな習慣があります。それは、1年のうちで、昼が一番短く夜が長い日であることから、太陽の恩恵を受ける時間が短く人々がもっとも忌み嫌う「死」に、いちばん近い日と信じられてきたからです。
たしかに、いまでもこの季節は1年で最も寒い季節への入り口です。そのため、病にかからないように滋養をを養い、かつ縁起のいい食べ物を摂るように工夫した結果です。
冬至にかぼちゃを食べる習慣は全国にありますが、かぼちゃは栄養価の高いカロチンを多く含む保存性の高い野菜でありながら、葉物が少ないこの季節でも昔から食べることができました。柚子湯も肌がスベスベして気持ちがいいという感覚的な効果だけでなく、最近の研究ではカゼの予防に効く成分が含まれているというデータもあります。
あずき粥は、赤いものを忌む魔物除けとして縁起のいい食べ物とされています。
このように、季節の大きな節目に向かおうとする庶民の強い気持ちの現われが、こうした冬至にまつわる習慣を支えてきたのではないかと思います。
2012-12-18 09:16
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