河野太郎外相が、先だっての記者会見で、(記者団からの)質問に対して、報じられている限りでは4回、質問に答えることなしに、「はい、次の質問どうぞ!」との応対を繰り返したと伝えられたいます。
ことは外交課題、しかもロシアが相手の北方領土返還交渉に関する質問には、そうせざるを得なかった事情も多くの日本人には理解できるところですが、いかにも「俺や政権のやることに口出しは一切無用」とも言いたげな対応は、当然のように批判を浴びました。
今日12月15日夕方現在、河野外相自身のブログで当時の対応を反省した旨が伝えられていますが、問題の本質はそう単純ではないように思います。
あのシーンのビデオ映像を繰り返し見せられましたが、次の質問者に振るときの彼の無表情さは確信犯のそれで、気味悪いほどでした。
見ていて感じたことは、まず第一に
政治家は国民の代弁者であるという自覚がないことです。
河野外相のみならず、丁寧に説明するというこの内閣のメンバーに共通な特徴ですが、彼らの言動からは、この意識が感じられません。安倍首相と一緒になって外遊を繰り返していますが、そもそも何が目的なのか怪しいものも少なくありません。ましてや、外相専用機を要求するに至っては呆れるしかありません。何のための政府専用機でしょう。
かって、彼は原発反対を主張していましたが外相に起用された途端すっかり人が変わったようです。
留学経験があるのですから英語に堪能なのは当たり前で驚くに値しませんが、およそ国民常識からはかけ離れたセンスの持ち主であると同時に、大人になりきっていない未熟な人物であることを自ら示しました。
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