テレビ番組で紹介されたことをきっかけに人気が爆発し、現在ショップによっては在庫がなくて手に入りにくい状態になっているという
ソニー SONY ウェラブルネックスピーカー テレビ/映画/ゲーム用スピーカー 音連動バイブレーション機能付き 2017年モデル SRS-WS1です。人間工学理論に即したというユニークな形状もさることながら、幼児期の病気のおかげで片耳が不自由なのにくわえ、一方でイヤフォンやヘッドフォンのようなデバイスの身体機能におよぼすかも知れない弊害も気になる私にとっては、いいとこだらけの商品であり、
公式サイトの諸元を参考に少々詳しく私的に分析してみました。以下はその結果ですが、実際に使って見る機会があればまた再送したいと思います。
首かけタイプウエアラブルスピーカー
SRS-WS1
デザインやフィットネス性
首かけタイプというか肩掛けタイプというか、屁理屈はともかく従来のスピーカーのイメージとは全く違っています。鼓膜に直接音圧が加わらなくて済む方式は、大音量による聴力劣化を防ぐとの健康面からの配慮の結果なのかどうかはわかりませんが、片耳しかないユーザーとしてはとっても嬉しく、その意味では十分斬新的で機能性も立派な商品コンセプトといえます。
また、スピーカー部全体の質量は約330グラムほどと缶ビール一本程度の軽量設計となっていることは評価できると思います。 基本的な利用シーンは、テレビでライブ動画やDVDなどでムービーを再生するとき、音声だけをワイヤレス方式を利用して耳許で再生するといった形態になろうかと思います。肩にスピーカー部を載せて利用するだけなのでコードが邪魔になるわけでもなく、長時間の使用でも肩が凝ったりとかの心配はまずないでしょう。何時間もテレビに釘付けという生活習慣を私は持ち合わせていないのでまったく問題にはならないでしょう。とにかく、肩から前の部分にかけて湾曲している構造はフィット感を実現するうえで重要なポイントとなりますが、コストアップに直結する金型製作費を惜しまなかった点は評価できそうです。 まさに、「人間工学に基づいた体にフィットする装着感」のセールストークにピッタリです。
ただ、強いて難癖をつけるとすれば座った姿勢以外での使用には向いていないことです。多少上体を前後左右に傾ける程度なら湾曲している部分がストッパの役割を果たすことで支障ないと思いますが、さすがに寝転んだような横着な姿勢での使用は無理のようです。
ウェアラブルネックスピーカーSRS-WS1関連情報
独特の音波伝導方式
左右のアクティブスピーカー上部には肩から胸方向にスリットが設けてあって、ここから音アネルギーが外部に放射される構造になっています。音はまさしく縦波、そういう意味では左右の耳下空間に立体的な音場が生じそうです。従来の曲面や平面の振動と違って、細長いスリットからの音波にどんな音響効果があるのか楽しみです。
この辺りの独特な構造が音場に与える効果についてサイトではこんなふうに記述しています（原文のまま引用）。
「左右のスピーカーに備え付けた開口部から音が回り込むように響くスリット構造と、音の方向性を整えるスロープ形状のディフューザーの組み合わせにより音を前後方向に広げつつ立体的に響かせ、包まれるような感覚を実現し臨場感をもたらします。スピーカー下部には調音ダクトを配置、余分な共鳴を抑えることで音の特性が均一になり、よりクリアな音質を実現します。」
フルレンジスピーカー
直径30mmのフルレンジスピーカーを採用しているとのことなので、音源としての振動部は普通のアーディオと同じ原理です。分割振動を起こしにくい構造とのことなので、端部に工夫があるのでしょうがイヤフォンもような振動版とは比較にならない30mmの大きさですから、これが耳の近くにあるとしたらかなりの性能を発揮するものと期待されます。
低音と連動すｊるバイブレーション
バイブレーションは振動のことですが、心地いいと感じるかは熱問題ですが、新たな試みには違いありません。むしろ、ゲームやライブ映像などを楽しみたいユーザーを意図しているのかも知れません。
商品説明にはこんな風に表現してあります。
「左右それぞれのスピーカーに低音を増強する振動板（パッシブラジエーター）を搭載したことで、映画のアクションシーンやライブ映像のドラム・ベースの低音部分が振動として再生されます。耳に入る音と振動が一体になるため、コンパクトなサイズながらもまるでその場にいるかのような、迫力のある体験ができます。また、振動の強さは3段階（強・中・弱）で調節可能です。」
耳穴にモノを入れる必要がない発想が秀逸
両親によれば3歳のころに罹患したらしい
おたふくかぜのおかげで左耳しか聞こえない私には、このコンセプトは最も重要な性能・仕様です。
寝ている間も深夜放送をはじめとするラジオを聞く長年の習慣があるので、イヤフォンは私に欠かせない存在です。家内がしきりに心配する聴力劣化への懸念もさることながら、イヤフォンのようなデバイスを知らず知らずのうちに稀には一晩中に耳穴に挿入していると、たまには朝起きたとき軽い疼痛を覚えることが確かにあります。
イヤフォンの他には、その昔はヘッドフォンしかありませんでしたが、最近ではこれらのデバイスが聴力に与える良くない影響が指摘されていますから、わたしのような方耳の者だけでなく健康な聴覚を持っているユーザーでも安心して使用できる嬉しいコンセプトです。
これなら少々大きな音に設定しても困るのは自分だけ、他人に迷惑をかけないのもいいです。
基本的にワイヤレス
テレビ視聴などワイヤレスに対応していない機器にも有線接続で使用できますが、基本的にはワイヤレスです。
いまではすっかりスタンダードとなったリモートスピーァーのワイヤレス方式。ディジタル伝送による遅延があっても狭いわが家なら画面と違和感が生じるはずもありませんから、茶の間の環境や雰囲気を邪魔することもなく安心して使えそうです。
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by LesJesy (2020-03-03 21:11)