おおかたの予想通り、与党の強行採決で安保法案が衆議院を通過しました。
「国民の理解は進んでいるとは思わない」といいながら、本会議で採決する首相の弁が奮っていました。
与党ばかりか野党もそうですが、最近の政治家の「劣化」には目を疑いたくなります。
こんにち投げかけられている安保法制論議、最初から最後まで迷走していましたが、無理もありません。
こんなに矛盾だらけの解釈に依拠した法案、どんな名役者にも国民が納得できるよう説明できるはずはありません。
ましてや、言語能力が疑われる政治家になど、土台無理な相談です。
第一、新三要件をはじめ法案のいみするところがきわめて曖昧ですから、定型的な答弁などできるはずがないのです。
首相・外相、防衛相と三人寄れば三様の解釈で答弁するありさまは、その証左にほかなりません。
昨日、本会議で可決された後での談話だと思いますが、安倍くんは「このことによって国民を戦争から守ることができる」と言いました。
如何に危険な「ならず者国家」である北朝鮮をはじめ、急速に軍備増強を進めている中国といえども、70年前ならいざ知らずこのような国際環境のなかで国家対国家の戦争を仕掛けてくるとはとうてい思えませんが、声高にしかも世界中に発信される公の場で「戦争」と叫ぶ一国の首相はまさに「裸の王様」に見えます。
一国の指導者である以上あらゆる可能性を想定して備えるべきであることは当然ですが、正面きって隣国との衝突の可能性に触れるようでは、政治家としての資質も怪しい者です。
もっと、「普通の人」はいないんでしょうか?
2015-07-17 10:34
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