ひょっとした縁でスガワラガラスさんの
プロファイルをみせていただきましたが、驚くとともに深い感動を覚えました。
40年余りの企業生活の間に、国内外の素晴らしい会社さんをたくさん拝見させていただきましたが、正式な会社名を
菅原工芸硝子株式会社とするスガワラガラスさんは、その社風といい懐の深さといいまさしくそうした企業の範疇に入るに相応しい地球的カンパニーだと思います。
真っ先に感銘を受けたのは、ホームページのトップでガラス技術で生きる企業を支える多くの職人さんへの敬意と思いやりが強烈に感じられたことです。
卓越したスキルを持つ職人さんなくして事業が成り立たない日本企業が少なくないなかでも、こうした方々を大切に思う姿勢を全面に打ち出す経営者はきわめて稀(まれ)です。
ホームページを一通り訪問させていただいて感じたことは、「ガラスは生きている」、「ガラスと会話する」という職人さんの声をいかに尊重しているかというトップのメッセージでした。
それでいて、言い方は失礼ですが決して高い商品を提供しているんではないというのにも感銘を覚えます。
工芸品は、一面では芸術品との評価を受けることもありますが、そこは日常生活のなかからの発想になるもの。
そうした作者の意図を受けて、使い手が毎日の生活で利用できればまさにベストです。
この際限なくあらゆる創造の可能性を含む神秘的なガラス工芸、真摯に応援します。
そうした、スガワラガラスさんに感動した一日でした。
ガラス工芸には若いころから深く興味を覚えていて、富士山の麓に創られた今は亡き義父も参画していた
工房の中にあったガラス工芸体験教室で制作した、いかにも不恰好な「牛乳カップ」、いまも食器棚で幅を利かせています。
しかし、すべて手作業で経験と勘ができばえを決定付けるガラス工芸の世界は、洋の東西を問わず高いガラス技術と芸術的センスが要求されるので、終わりなき挑戦の連続です。
2013-05-28 19:11
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