雪室は古くから雪を利用する雪国の知恵です。
ゆきむろと読みます。
昔は雪を谷などに寄せて積み上げ、上を稲ワラで覆って夏までも雪を保つように工夫していました。子供のころ、実際に見たことのある原風景です。
しかし、断熱技術が進歩したいまでは、建物のなかに雪を閉じ込めて雪室を作ります。
雪室のなかは温度が零度、湿度百パーセント近くに一年を通して維持されますが、そこに野菜や加工した食肉や海産物を数ヵ月保存して熟成したものが、雪室ブランに生まれ変わります。
雪国のに暮らす人にとって宿敵とも言える雪を逆利用するものです。冷やすにも電気が不要なので環境にもやさしい雪室です。
雪室はのなかは、そういう環境ですから、食品中の澱粉やたんぱく質が旨み成分に変成されるのだそうです。
コーヒーなども一味違う風味になるのだといいます。
山中教授はいまさっきノーベル賞授賞式出席のため、吹雪の舞うストックホルムに到着されたと報じられていますが、雪室もSPI細胞のように日本固有の技術になるといいですね。
雪室でじっくり熟成した純米酒 秋宝 1.8L
2012-12-06 06:11
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