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ラジオ深夜便夏苅郁子さんの話



 NHKのラジオ深夜便で、精神科医夏苅郁子さんの話の再放送を聴きました。

 夏苅さんは、著書の一つが「心病む母が遺してくれたもの」という本に、統合失調症になった実のお母さんとの幼少期からの関わりについて書いていますが放送の内容もまさにそのことでした。

 夏苅さんの話は、前にもこの番組で聞いたことがあり今度で二回目ですが、改めてその壮絶な生きざまに驚かされます。

 以前は精神分裂症と呼ばれていた心の病気を今では統合失調症というそうですが、夏苅さんは発病したお母さんと一人っ子としてある時期を過ごしましたが、この病気の患者を家族に持つことの悩みを放送でつづっています。

 医大に入学しなおした学生時代に2度の自殺未遂を重ねた結果、精神科の教授のアドバイスにしたがって精神科医の道を選んだ夏苅さんによると、こうした家庭は意外と少なくないといいます。

 お母さんが発病したのは夏苅さん10歳の頃だったそうですが、子供には理解できない行動をとるお母さんのことについても相談する相手もなく悩み続けるだけ。
 しまいには、お母さんが作った衣服がもとでイジメにも遭ったそうです。

 北海道に住むお母さんに会いにいったときの友人とされる人物の行動には驚きますが、そのときお母さんが作っってくれた料理は子供のころ毎日食べたものと同じだったという話には、お母さんの中にも昔の夏苅さんがそのまま居たのだと思いました。

 何一つ恵まれた子供時代を過ごして来はしませんでしたが、夏苅さんの話を聞くにつけそのとこで不満を口にすることはできないとつくづく感じます。

 本文中のリンクは放送内容がそのまま書き起こされています。
 ぜひ、ご一読を。 

 心病む母が遺してくれたもの: 精神科医の回復への道のり

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KelLiab

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by KelLiab (2019-07-09 04:56) 

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