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笹子トンネル天井板打音検査だけでは不十分

 天井板が崩落して大事故になった笹子トンネルの、天井板を吊り下げているボルトの強度が打音検査だけでは判定できないことが判明しました。
 国土交通省は、笹子と同じ構造のトンネルを管理する道路会社に引き抜き試験の実施を指示したと、今朝のTBSラジオスタンバイは読売新聞がソースとして伝えました。

 これはかなり深刻でかつ衝撃的なニュースです。

 打音検査だけでは不十分となると、実負荷試験しかないでしょうがこれは破壊試験ですから実際には無理です。
 天井板を速やかに撤去するしかないということでしょう。

 もともと打音検査で判定できるのは、構造体表面近くの空洞の有無程度です。しかも、一般の打音検査での判断基準は音だけという曖昧なものですから、どうしても個人差が排除できません。
 せめて、検査時の振動データもモニターするなどして科学的な情報で判断すべきです。

 そもそも、打音検査はマンションなどの外壁タイルの浮きを判定するには至極有効な方法だとは思いますが、トンネルのように大きい構造物にもそのまま適用できるものなのか疑問も禁じ得ませんが、現場ではこのような検査方法しかないのは寂しいかぎりです。

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